任せたはずの仕事が、また自分に戻ってくる。
社員に仕事を任せたいと思っている。実際に任せてもみている。それでも、少し状況が変わると確認が入り、最後は自分が判断し、修正することになる。「そこまで聞かなくても」と思う一方で、任せきるのも不安が残る。
気づけば、「自分でやった方が早い」が続いている。本当に考えるべきことに使うはずだった時間が、日々の確認へ消えていく。
よくある対処
こうした状況に対して、よく行われるのは次のような対応です。
- より優秀な人材を採用する
- 研修や教育の機会を増やす
- 自分自身がさらに時間をかけて教える
- しばらく様子を見る
- 「もっと自分で考えて判断してほしい」と伝える
どれも間違った対応ではありません。実際に、経験や知識が不足しているために起きている部分もあるはずです。ただ、それだけでは説明できない部分が残ることがあります。
それでも解消しない理由
問題は、社員の能力だけが原因とは限りません。
社長が何を見て、何を大切にし、どこで立ち止まるのか。その判断の基準が、まだ他の人から見える形になっていない可能性があります。
判断の基準が見えないままなら、能力の高い人を採用しても、同じ壁にぶつかる可能性があります。人が入れ替わるたびに、説明や確認が繰り返されます。
見直すべき構造
ここで確認したいのは、次のような問いです。
- 何を、誰が決めてよいのか
- 迷ったときに、何を基準に判断しているのか
- どの状況なら、社長に戻してよいのか
- その基準は、社長以外の人からも見える形になっているか
これらが整理されていないと、担当者も、どこまで自分で決めてよいのか分からないままです。
相談すると何が整理されるか
Latentとの相談では、まず、繰り返し社長に戻ってきている判断を一つずつ洗い出します。そのうえで、現場で決めてよいこと、迷ったときに立ち戻る基準、社長へ戻すべき条件を、実際の仕事に沿って整理します。
すべてを現場に委ねるための整理ではありません。社長が本当に考えるべきことに時間を使えるよう、判断の範囲を少しずつ広げていくための整理です。
関連するProblem
同じように「任せたはずの仕事が戻ってくる」状態でも、戻ってきているのが判断そのものなのか、それとも日々の作業や手順なのかによって、見るべき構造は変わります。実務そのものが離れないと感じる場合は、別の観点から整理することになります。
現在の状況を伺い、どこから整理するかを一緒に確認します。どの記事が近いか分からなくても、課題や依頼内容が明確でなくても問題ありません。