新規事業の種はある。それでも、事業として前に進まない。
事業の種はある。検討も続いている。PoCまで進んだものもある。それでも、事業として次の段階へ進む決定がされない。
会議では前向きな意見が出る。だが、担当者は既存事業も抱えており、検証や資料化は少しずつ後ろへ動いていく。半年経っても、次の判断に必要な材料が揃わない。
よくある対処
こうした状況に対して、よく行われるのは次のような対応です。
- 新規事業の専任チームを立ち上げる
- 事業計画や経営向け資料を作り込む
- PoCの件数を増やす
- 先行事例のある領域を調べる
- 経営層への報告頻度を上げる
どれも必要な取り組みです。ただ、検討の量が増えても、事業として進める判断ができないことがあります。
それでも解消しない理由
問題は、アイデアの数や担当者の熱意だけとは限りません。
何が確かめられれば次へ進めるのかが、決まっていない可能性があります。判断の条件が定まらないままでは、PoCの結果が出ても、それを進める根拠と見るのか、やめる根拠と見るのかが分かれます。
加えて、検証を進め、その結果を事業計画や経営判断の材料に変える役割が、既存事業との兼務になっていることがあります。必要性が分かっていても、日々の業務が優先され、検討は後ろへずれます。
技術の説明と事業の説明が別々のままだと、PoCの結果も事業としての意味に翻訳されず、進む/止めるの判断に使えません。
見直すべき構造
ここで確認したいのは、次のような問いです。
- どの顧客の、どの困りごとに向けた事業なのか
- いま手元にあるのは、事業のどの部分にあたるのか
- 次の段階へ進むために、何を確かめる必要があるのか
- その結果がどうなれば、進める、あるいはやめると判断するのか
- 既存事業と並べたとき、何を根拠に順番を決めるのか
- 検証を進め、結果を判断材料にする役割を、誰が担うのか
これらが決まっていないと、検討を重ねても、事業として次へ進む判断はできません。
社内共有のための素材
相談すると何が整理されるか
Latentとの相談では、まず手元にある種が事業のどの部分にあたるのかを確認します。そのうえで、次の判断に必要な検証項目、判断の基準、既存事業と並べたときの位置づけを整理します。
新しいアイデアを生み出すための整理ではありません。すでにある種について、進めるかどうかを決められる状態をつくるための整理です。
関連するProblem
同じように新規事業が進まないと感じる場合でも、判断の材料が揃っていないのか、進めること自体は決まっているのに実行が動いていないのかによって、見るべき構造は変わります。
現在の状況を伺い、どこから整理するかを一緒に確認します。どの記事が近いか分からなくても、課題や依頼内容が明確でなくても問題ありません。