重点テーマが並んでいるのに、優先順位が決められない。
重点テーマの一覧はできている。会議でも一つずつ検討している。それでも、どれを先に進めるかが決まらない。次の会議でも、また同じ論点に戻る。
決まらないまま時間が過ぎ、結局はどれも少しずつ進める形になる。人も予算も時間も分かれ、どのテーマも動いてはいるが、大きくは進まない。
よくある対処
こうした状況に対して、よく行われるのは次のような対応です。
- 評価項目を決めて点数を付ける
- 経営会議に上げて判断を求める
- ロードマップに並べて順番を決める
- すべてのテーマに担当を割り当てる
どれも一定の効果はあります。ただ、評価軸や順番を足しても、決まらないままのことがあります。
それでも解消しない理由
問題は、判断基準がないことや、経営が決めきれないことだけとは限りません。
重点テーマとして一行ずつ並んでいても、一つは全社の構造改革、一つは特定業務の改善、一つは新しい取り組みの立ち上げ、というように、大きさも範囲も違うことがあります。単位が違うままでは、同じ軸で比べられません。
比較が成立していないと、進める、後にする、止めるという判断だけでなく、似たテーマをまとめて一つにするという整理もできなくなります。
その結果、テーマの数は減りません。限られた人と時間と予算が分かれたまま、どれも薄く進む状態が続きます。
見直すべき構造
ここで確認したいのは、次のような問いです。
- 並んでいるテーマは、同じくらいの大きさや範囲で比べられる形になっているか
- 同じ評価軸で比較できる形になっているか
- 内容が重なっているものや、別のテーマに含まれているものはないか
- 進める、まとめる、後にする、止める、という選択肢が用意されているか
- その判断を、誰がどの場で行うのかが決まっているか
優先順位を決めるとは、順番を付ける作業のことではありません。まず、比較できる状態を作るところから始まります。
社内共有のための素材
相談すると何が整理されるか
Latentとの相談では、いま並んでいるテーマを棚卸しし、大きさ、範囲、重なりを整理して、同じ軸で比較できる形にします。そのうえで、進める、まとめる、後にする、止めるを分けるための判断材料を用意します。
順位を決めて渡すための整理ではありません。決める場に材料が揃っていない状態を解消し、社内で判断できるようにするための整理です。
関連するProblem
決めた方針が現場の日々の仕事まで届かない場合は、方針を実行へ変える構造を別に確認します。一つの新規事業について、続けるか、やめるかを判断できない場合は、その事業の検証の進め方を確認します。また、特定のプロジェクトの中で判断が止まっている場合は、そのプロジェクトの進め方を別に確認します。
現在の状況を伺い、どこから整理するかを一緒に確認します。どの記事が近いか分からなくても、課題や依頼内容が明確でなくても問題ありません。