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AIの候補は出た。それでも、何を確かめるかが決められない。

業務の棚卸しは終わった。試せる環境も用意した。試作まで進めたものもある。それでも、次に何を確かめるかが決まらない。

会議では候補が並ぶ。効果が大きそうなものから話は始まる。それでも結論は次回へ持ち越される。決めたつもりでも、しばらくすると別の候補の話に戻っている。

よくある対処

こうした状況に対して、よく行われるのは次のような対応です。

どれも必要な取り組みです。ただ、候補を増やしても、次に何を確かめるかは決まらないことがあります。

それでも解消しない理由

問題は、候補の数や評価の基準だけとは限りません。

効果の数字を並べると、候補同士が同じように比べられるように見えます。ところがAIの候補では、その数字の手前で分かっていないことが、候補ごとに違うことがあります。

ある候補で分かっていないのは、効果がどれくらい大きいかです。別の候補では、自社のデータでうまくいくかどうか自体が分かっていません。さらに別の候補では、仕事の進め方が人によって違い、何を置き換えるのかがまだ定まっていません。

分かっていないことの種類が違うまま並べると、出てくる数字は形だけ揃います。少し試せば分かることと、本番に近い条件まで作らないと分からないことの違いは、その数字には残りません。

業務を可視化し、試せる環境を整え、試作まで進めても、それでも決まらないことがあります。手元の情報が足りないのではなく、比べ方が合っていないからです。

その結果、会議のたびに同じ候補の話に戻り、決めても後から覆ります。

見直すべき構造

ここで確認したいのは、次のような問いです。

  1. その候補で、まだ分かっていないのは何か。効果の大きさか、そもそも成立するかどうかか
  2. 並べている候補は、同じ種類の「分からなさ」を比べているか
  3. その確認は、どこまで作れば判断できるのか。本番と同じ精度まで必要か、一部の業務データで足りるのか
  4. その確認は、いま自社にあるデータと権限で実施できるか
  5. 確認の結果として、この候補を外す、AIに置き換えず人が担い続ける、と決められる形になっているか
  6. 確かめた結果は、次の候補を判断するときに使える形で残っているか

同じ物差しで順位を付ける前に、候補ごとに、まだ何が分かっていないのかを分ける必要があります。

社内共有のための素材

相談すると何が整理されるか

Latentとの相談では、まず並んでいる候補について、それぞれ何が分かっていて、何が分かっていないのかを確認します。そのうえで、確かめる内容、どこまで作るか、いまのデータと権限で実施できるか、確かめた後にどう判断するかを整理します。

候補に順位を付けるための整理ではありません。次に何を、どこまで確かめるかが決まる状態をつくるための整理です。

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関連するProblem

同じようにAI活用が前に進まないと感じる場合でも、複数の候補から次に何を確かめるかが決まらないのか、対象業務は決まっているが成果につながらないのか、決めたやり方が現場に残らないのかによって、見るべき構造は変わります。

現在の状況を伺い、どこから整理するかを一緒に確認します。どの記事が近いか分からなくても、課題や依頼内容が明確でなくても問題ありません。