事業を進めると決めた。それでも、毎回が個別対応のままになる。
進めると決まった。顧客もついた。実際に提供もできている。それでも案件が増えるたびに人が足りなくなり、事業として積み上がっていく感覚がない。
一件ごとに範囲も進め方も違う。うまくいった案件はあるが、次の案件で同じようにできるとは限らない。
よくある対処
こうした状況に対して、よく行われるのは次のような対応です。
- 人を増やす、あるいは採用を急ぐ
- 営業を強化して案件数を増やす
- 事例をまとめて紹介資料を作る
- 業務を効率化するツールを導入する
- 専任組織として切り出す
どれも必要な取り組みです。ただ、件数と人が増えても、一件あたりの進め方が変わらないことがあります。
それでも解消しない理由
問題は、人手の不足や案件数だけとは限りません。
何を標準の商品として、どこまでの範囲で繰り返すのか、その経済性と提供体制が定義されていない可能性があります。
定義がないと、要望に応じて範囲が広がります。個別対応そのものは価値になりますが、一件ごとに前提が違うため、次に使える形が残りません。
費用と価格の関係も一件ごとに変わるため、どの案件が事業として成り立っているのかを判断できません。増やすべきものと引き受けないものを区別できず、人を増やすことだけが打ち手になります。
見直すべき構造
ここで確認したいのは、次のような問いです。
- 提供しているもののうち、どこまでが標準で、どこからが個別対応か
- 同じ標準をそのまま適用できる案件の条件は何か
- 一件あたり、何にどれだけの時間と費用がかかっているか
- 価格は、その費用とどういう関係で決まっているか
- その標準を提供できるのは、どういう役割の人か
- 標準から外れる要望を、どこまで個別対応として引き受けるか
これらが決まっていないと、案件が増えても、事業としての形は残りません。
社内共有のための素材
相談すると何が整理されるか
Latentとの相談では、まずこれまでに提供した案件を並べ、共通していた部分と個別だった部分を分けます。そのうえで、標準として繰り返す範囲、一件あたりの費用と価格の関係、提供に必要な役割を整理します。
提供量を増やすための整理ではありません。同じ形で繰り返せる事業の単位をつくるための整理です。
関連するProblem
同じように事業が積み上がらないと感じる場合でも、そもそも進めるかどうかの判断材料が揃っていないのか、提供しているものの価値が顧客に伝わっていないのかによって、見るべき構造は変わります。
現在の状況を伺い、どこから整理するかを一緒に確認します。どの記事が近いか分からなくても、課題や依頼内容が明確でなくても問題ありません。