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事業の種はある。でも、事業として動き出さない。

このページでは、種はあるのに事業にならない状態について、どこで判断が止まっているのかを整理します。

社内にアイデアがある。使える資産もある。PoCが動いた技術もある。方向性は経営層で共有されている。

それでも、事業としての形にならない。毎週議論しているのに、結論が出ない。

該当の確認

  • アイデアや資産は蓄積されているが、事業にする専任の体制がない
  • PoCは動いたが、本格的に進めるかどうかの判断ができない
  • 何を確かめれば決められるのか、それ自体が決まっていない
  • 議論は続いているが、事業計画と資料になっていない
  • 既存事業と並行しているため、いつも後回しになる

詰まりの構造

この状態は、一つの欠落から連鎖して起きています。

判断材料進む・止めるの判断単発で終わる議論の場
種から始まる流れと、議論の場からの流れが、判断材料で交わる形を示しています。

起点:何を検証すれば決められるかが設計されていない

これが連鎖の始まりです。

事業を進めるかどうかを判断するには、何が分かれば決められるのかを先に決める必要があります。この設計がないまま検証すると、結果が出ても判断に使えません。

PoCが技術的に成功しても、それが事業判断の材料になっていないことがあります。動いたことと、事業として成立することは別の問いです。

判断材料が揃わないため、判断が保留される

経営が意思決定するには、選択肢・投資額・期待できる効果・リスクが並んだ状態が必要です。

議論の場そのものは動いていて、定例のミーティングも開かれているケースがあります。ただし、そこで出た内容を事業計画や役員向けの資料へ変換する工程に担当が付いていなければ、議論が判断材料として残りません。

素材が揃っていても、その形になっていなければ判断は先送りされます。議論が毎回同じところに戻るのは、多くの場合ここが原因です。

さらに、技術の説明が事業側の判断材料に翻訳されていないことがあります。なぜその結果が出たのか、それが事業にとって何を意味するのかを、両側の言葉で説明できる人がいない状態です。

保留されるため、既存事業に負ける

新規の検討は、常に既存事業の締切に負けます。

既存事業と並行する体制では、判断が保留されるたびに優先度が下がります。専任の体制がない場合、これは構造的に起こります。

そして、単発で終わり、次に引き継がれない

判断されないまま止まった検討は、学びとして残りません。

次に似たテーマが出てきたとき、また同じ議論から始めることになります。種は蓄積されるのに、事業を作る力は蓄積されない状態です。

認識の転換

アイデアをもっと集める

種は既にある。足りていないのは判断の設計

PoCを実施する

何を確かめるかが決まっていなければ、動いても判断できない

担当を兼務で任命する

既存事業の締切に負ける構造は、兼務では変わらない

外部に事業計画を作ってもらう

前提が検証されていない計画は、承認されても実行に耐えない

必要なのは、何が分かれば決められるのかを先に設計すること。 そのうえで検証し、進む・止めるを判断できる材料にし、決まったものを計画に落とすことです。

Latentが引き受けること

  • 種(アイデア・資産・技術・PoC)の棚卸しと、事業テーマへの変換

  • 何を検証すれば意思決定できるかの設計

  • MVPの範囲設計と、KPIの置き方

  • PoCの進捗管理と、進む/止める/方向を変える の判断材料の作成

  • 事業計画の構造設計、前提条件の明示、売上・コストのシミュレーション

  • 役員会・取締役会で承認を得るための資料とストーリーの構築

  • 技術側の説明を、事業側の判断材料に翻訳する

引き受けないこと

  • 事業アイデアを単独で発案する役割ではありません。 すでにある種を、事業として成立させるところを担います
  • 複雑な財務モデルの構築は専門としていません。 売上・コスト構造の整理とシミュレーションまでを担います

進め方の一例

  1. 種の棚卸しと、決めるべきことの整理

    蓄積されているアイデア・資産・技術を並べ、事業として成立させるために決めるべき論点に分解します

  2. 検証の設計

    何が分かれば判断できるのかを定め、検証の範囲とKPIを設計します

  3. 検証の推進と判断材料の作成

    進捗を管理し、進む・止めるの判断材料を揃えます

  4. 計画への具体化と承認

    事業計画と数値計画に落とし、経営層が承認できる形にします

到達する状態

  • 事業の種が、比較可能なテーマとして整理されている
  • 各テーマに、何を検証すれば意思決定できるかが定義されている
  • 検証がKPIで管理され、進捗と課題が見えている
  • 進む・止めるの判断が、材料に基づいて下されている
  • 事業計画に数値と前提が入り、経営層が承認できる状態になっている
  • 次のテーマに移る仕組みがあり、単発で終わらない

社内共有のための素材

この状態を社内で共有し、何を確かめれば判断できるかを検討するための整理シートです。

  1. 起点:何を検証すれば決められるかが設計されていない
  2. 判断材料が揃わないため、判断が保留される
  3. 保留されるため、既存事業に負ける
  4. そして、単発で終わり、次に引き継がれない

このページのURLを、そのまま社内で共有できます。

https://www.latent.llc/situations/new-business

できる根拠

構造化する

種を棚卸しし、事業として決めるべき論点に分解する

決められる形にする

何を検証すれば決められるかを設計し、判断材料を揃える

実行できる形にする

事業計画と数値計画に落とし、次のテーマに移る仕組みを残す

壁打ちへの導線

まずは状況を整理するところから

  • 課題や依頼内容、予算や開始時期がまだ決まっていなくても構いません
  • 初回で行うこと:現在の状況を伺い、どこから整理するかを一緒に確認します
  • どのSituationが近いか分からなくても構いません

構想が固まりきっていない段階でも構いません。

依頼内容が決まっている場合はこちら