施策は動いている。でも、商談にならない。
このページでは、施策が受注につながらない状態について、どの部門のあいだで目減りしているのかを整理します。
広告も出している。ウェビナーも展示会もやっている。コンテンツも作っている。ツールもデータも揃っている。
それでも、どの施策がどの商談につながったのかを説明できない。リードは供給しているのに、受注が増えません。
該当の確認
- 施策は複数動いているが、どの施策がどの商談になったか説明できない
- リードは供給しているが、渡した後どう追われているか分からない
- MQL・SQLの定義が、部署によって違う
- サービスサイトはあるが、商談への導線として設計されていない
- 計測環境が整っておらず、施策を評価できない
詰まりの構造
この状態の特徴は、関わっている部門それぞれが、自分の担当範囲では正しく動いていることです。
詰まりは部門と部門のあいだに限りません。方針から実行への引き継ぎや、制作と届け方の順序にも現れます。施策から受注までの各工程が動いていても、一つの経路としてつながっていない状態です。
三者が、違うものを見ている
| 部門 | 見ている指標 | 成果の定義 |
|---|---|---|
| マーケティング | リードの数、施策への反応 | 供給できたか |
| 営業 | 商談の質、受注確度 | 受注できるか |
| 経営 | 投資対効果 | 回収できるか |
どれも間違っていません。ただし、渡す基準が言語化されていなければ、双方が正しく動いていても接点で目減りします。
供給側は数を追い、受注側は質を求める。その中間に基準がないため、「渡したのに追われていない」「送られてくるが商談にならない」が同時に発生します。
指標の定義が揃っていない
MQL・SQLといった言葉を使っていても、その定義が部署によって違うことがあります。
定義が揃っていなければ、数字は動いても議論は噛み合いません。同じ言葉で違うものを数えている状態です。
施策単位で評価され、経路として評価されていない
個々の施策は実施回数や反応で測られます。しかし受注までの経路として見る視点がなければ、どこで失われているかが分からないまま施策だけが増えていきます。
顧客が判断する場所が、設計されていない
サービスサイトやコンテンツは存在します。会社案内としては機能しています。
ただし、それが商談への導線として設計されているかは別の問題です。顧客が検討を進める場所が設計されていなければ、リードは取れても検討は進みません。
届け方の設計が、制作より後に回っている
同じことは、新しく立ち上げるときにも起きます。
コンセプトの策定と制作が先に進み、誰にどう届けるかの検討が後に回ることがあります。リリースの日程は決まっているのに、対象ごとの届け方が固まっていない。
この順序では、誰にどう届けるかの設計が、制作やリリース計画より後ろに残ります。
測る仕組みが整っていないため、改善が回らない
計測環境が整っていなければ、施策を評価できません。評価できなければ、続けるものと止めるものが決まりません。
その結果、実行で得た情報が次の判断に戻らず、同じ施策が続きます。
決めることと、動かすことが分かれている
方向や施策の方針は決まっていても、それを実行に移して回す工程が別に置かれていることがあります。
設計する役割と手を動かす役割のあいだで、調整と推進が残ります。そこを担う役割が曖昧なままだと、方針は決まっていても実行が前に進みません。
認識の転換
施策の数を増やす
どこで落ちているかが分からなければ、漏れも増える
リードの数を目標にする
供給量が増えても、渡す基準がなければ商談は増えにくい
営業に強く依頼する
基準が言語化されていない状態では、依頼は属人的な対応になる
ツールを追加する
計測できていない状態では、ツールが増えても判断材料は増えない
必要なのは、リードから受注までを一つの経路として分解し、どこで落ちているかを特定すること。 そのうえで、渡す基準と指標の定義を揃え、顧客が検討を進める場所を設計することです。
Latentが引き受けること
リードから受注までを経路として分解し、どこで落ちているかを特定する
ステージの定義とKPIの定義を統一し、社内で同じ数字を見られるようにする
マーケティングから営業への引き渡し基準を設計する
サービスサイトとコンテンツを、商談導線として設計し直す
計測環境を整備し、判断に使える指標に絞る
ターゲットと優先順位を定義する
施策の優先順位を決め、企画から実行まで推進する
月次で振り返り、続けるものと止めるものを決める運用にする
引き受けないこと
- 広告クリエイティブの制作と、広告運用の実務代行は行いません。 施策の設計・企画・実行の推進と、外部パートナーのディレクションを担います
進め方の一例
経路の整理とターゲット設計
既存施策と商談の流れを突き合わせ、経路として見える形に整理します
定義と基準の設計
ステージ、KPI、営業への引き渡し基準を一体で設計します。営業・経営と合意するための資料も作成します
実行と月次改善
施策の実行、進捗管理、営業との調整を担います。月次で数値を見直し、次の打ち手を決めます
到達する状態
- リードから受注までのステージが定義され、社内で同じ数字を見ている
- どこで落ちているかが分かり、そこに手を打っている
- マーケティングから営業への引き渡しにルールがある
- サイトが商談導線として機能し、問い合わせの手前の行動が見えている
- 施策が毎月評価され、続けるものと止めるものが決まっている
- 案件がどこから発生しているかを把握できている
社内共有のための素材
この状態を社内で共有し、どこで目減りしているかを検討するための整理シートです。
- 三者が、違うものを見ている
- 指標の定義が揃っていない
- 施策単位で評価され、経路として評価されていない
- 顧客が判断する場所が、設計されていない
- 届け方の設計が、制作より後に回っている
- 測る仕組みが整っていないため、改善が回らない
- 決めることと、動かすことが分かれている
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できる根拠
構造化する
リードから受注までを経路に分解し、落ちている箇所を特定する
決められる形にする
ステージ定義と引き渡し基準を揃え、部門間で同じ数字を見られるようにする
実行できる形にする
施策を実行し、月次で見直す運用として残す
壁打ちへの導線
まずは状況を整理するところから
- 課題や依頼内容、予算や開始時期がまだ決まっていなくても構いません
- 初回で行うこと:現在の状況を伺い、どこから整理するかを一緒に確認します
- どのSituationが近いか分からなくても構いません
施策は動いているのに成果につながらない、という状態からで構いません。